1000年前の不眠症
現代のストレス社会から生まれたように言われがちな不眠症ですが、実は1000年以上も前からあったものです。
平安末期から鎌倉初期の絵巻物で「病草紙」というものがあり、その中に「不眠症の女(福岡市美術館蔵)」の一話が描かれています。
真夜中の寝室で、有力者に仕える女たちがスヤスヤと眠っている中、一人だけ体を起こして焦燥の表情を浮かべている女性の姿。
絵と対応した短い仮名文には、「いたむところなけれとも・・・ねいらるることなし。よもすからおきいて。なによりもわひしきことなり。」とあります。
「特に悪いところはないのに、毎晩寝付けず一晩中起きているのは辛いことだ」、という意味です。
平安時代にも、仕事や人間関係のストレスがあったのではないかとうかがえる一節です。
睡眠導入剤のなかった平安時代では、現代のように不眠症の苦しみから逃れることは非常に難しかったと思われます。
睡眠のメカニズムが解明されつつある現代では、有り難いことに、睡眠導入剤などを上手く活用して睡眠をコントロールすることが可能になってきました。
不眠症は万病を引き起こすと言われます。
不眠症に対して打つ手がほとんどなかった平安時代と比べ、現代社会は恵まれていると言えるのではないでしょうか。
※参考:「病草紙」には、さまざまな病気がリアルに表現されており、現世への苦しみを見せ、仏への帰依を説いたと考えられています。
平安末期から鎌倉初期の絵巻物で「病草紙」というものがあり、その中に「不眠症の女(福岡市美術館蔵)」の一話が描かれています。
真夜中の寝室で、有力者に仕える女たちがスヤスヤと眠っている中、一人だけ体を起こして焦燥の表情を浮かべている女性の姿。
絵と対応した短い仮名文には、「いたむところなけれとも・・・ねいらるることなし。よもすからおきいて。なによりもわひしきことなり。」とあります。
「特に悪いところはないのに、毎晩寝付けず一晩中起きているのは辛いことだ」、という意味です。
平安時代にも、仕事や人間関係のストレスがあったのではないかとうかがえる一節です。
睡眠導入剤のなかった平安時代では、現代のように不眠症の苦しみから逃れることは非常に難しかったと思われます。
睡眠のメカニズムが解明されつつある現代では、有り難いことに、睡眠導入剤などを上手く活用して睡眠をコントロールすることが可能になってきました。
不眠症は万病を引き起こすと言われます。
不眠症に対して打つ手がほとんどなかった平安時代と比べ、現代社会は恵まれていると言えるのではないでしょうか。
※参考:「病草紙」には、さまざまな病気がリアルに表現されており、現世への苦しみを見せ、仏への帰依を説いたと考えられています。
